元引きこもりのブログ

引きこもりは脱しました

説得力

 突拍子もないような考えが突然心に浮かんできて、しかもなんだかすごい説得力があるように思えてくるという瞬間がときどきある。そういうものはもう少し考えると反証が見つかったりして、無念にも崩れ去っていくものがほとんどなのだけど、ごくまれに検討を重ねても否定されないものがあって、そういう考えに出会ったときは、まるでこの世の真理に出会ってしまったかのような気分になる。達成感に酔いしれ、こんな偉大なことを為したのだから一息入れようか、なんてところまで飛んでいくこともある。

 しかし、このような考えも、時間が立つとあの説得力は消え失せてしまって、時には何故あんな風に考えたのかすら分からなくなってしまう。過去の自分と今の自分がまったく違う人間に思えて、これはこれで面白いけど、あの感動を返してくれよ!という気持ちにはなる。

 思うに、この「分かった」や「説得力」を理論的か感情的かで分けるとしたら、とても感情的なものであると言っていいんじゃないだろうか。それらの感覚は理論や思考からは独立して存在しているし、他の感情と同じく多くの人に共通であると思う。

 そう考えると、突然「説得力」を感じだすのも、突然楽しくなったり悲しくなったりするのと同じく、心のバグみたいなものではないか、と思う。