引きこもりのブログ

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おやすみなさい。

 今日が終われば明日が来る。一年前の俺にとって、その言葉は、終わらない地獄を意味していた。体力があるうちは走らなければいけない。走って、走って、息せき切って、消耗しきって、ついには追いつかれるまで、俺の人生は続く。俺の地獄は続く。

 対して今はどうだろう。確かに俺は、あのとき思い描いていた未来の延長線上に居る。相変わらず無職で、社会的なつながりなど無く、なんの技能も身についていない。一年前に想像した地獄の中で、いまだに生きている。

 でも、俺はあの時より随分気楽になった。一年間もの期間が与えられていながら、すこしばかりも前進しなかったという事実が、俺のプライドを吹き飛ばした。もう俺を急き立てるものはない。もちろんはじめは戸惑いを覚えたが、それは徐々に諦念へと変わり、どこか後ろ向きな平穏さをもたらした。

 思えば、毎日メシが食えて、温かい布団で眠れて、気にかけてくれる家族がいるなら、これが幸せじゃなくてなんだろうか。まあ、解決すべき問題はまだ山積みで、そのための努力を怠るつもりはない。けれど、今の生活だって、十分に幸せなものじゃないのか。少なくとも、そこから目をそらして不幸だと嘆くのは、周囲に対しても、自分に対しても、不誠実なんじゃないか。

 まだまだ俺は地獄の中だけど、この地獄の中にも小さな幸せを見出すことはできる。そして、そう思えるということが、今の俺を支えてくれている。今日が終われば明日が来る。一年前に比べれば、この言葉は明るい意味を持っている気がする。いろいろ書いているうちに、もう0時30分だ。もう寝なくては。おやすみなさい。